J3の現実。サッカー選手給は月5万円!?

2014年からスタートしたJ3リーグも今シーズンで4年目を迎えた。
その間、U-22Jリーグ選抜の参入やFC東京・G大阪・C大阪のU-23が参入するなど、若手選手が公式戦経験を積むリーグとして効果を発揮している。一方でJFLや地域リーグから参入してきたクラブが多く所属するJ3リーグは経営面、運営面でJ1、J2リーグと比較して大きな差があり、特にチーム人件費はJ1・J2クラブと比較すると大きな差がある事が分かる。
前回のJ2分析に続き、今回は「2015年度(平成27年度)Jクラブ個別情報開示資料」を基にJ3クラブの成績とチーム人件費の関係性を分析する。

 

Jリーグ参入は決してゴールではない−−


「○○年までにJリーグ参入!」
近年、様々なクラブカラーを打ち出してJリーグ参入を目指すクラブが多く見受けられる。J3の直下に位置するJFL(4部相当)クラブだけではなく、地域リーグ(5部相当以下)に所属するクラブまで、その数は優に20クラブは超える。

Jリーグに参入する為には成績のみならず、複数の資格要件を満たす必要がある。
Jリーグ加盟金1,000万円に対し、Jリーグからの分配金(放映権収入を含む)は1クラブ平均1,000万円であるため、リーグからの恩恵はほぼ受けていない。

 

また、加盟金はリーグに一括支払いであるが、分配金は月々分割で支払われており、キャッシュフローの面からも各クラブ経営を圧迫している事が予測される。あるJ3クラブの代表取締役は「地域に密着したクラブ環境は自分たちで作り上げて行かなければならないが、JリーグからJ3クラブに対する配慮が非常に乏しいように感じる。Jリーグのクラブ数が増えただけで、決してリーグ全体の底上げには繋がっていない。」とおっしゃっている。

華やかな世界に映るプロサッカー選手だが、カテゴリーが下がれば下がるほど現実は非常にシビアな世界である。月給5万円の職業が次世代のプロサッカー選手を目指す子供達やその夢をサポートする保護者にはどのように映るのだろうか。


2018年11月7日(水曜日)


11月.07.2018(水曜日)