Jリーグ平均年俸額が4,000万円以上になるとW杯優勝!?

英タブロイド紙「デイリーメール」が世界各国のサッカーリーグでプレーする選手の平均年俸額を国別ランキング形式で発表している。世界各国の子供達にとって憧れの職業であるが、各国によって給与事情には大きな差が開いているようだ。まずは世界TOP5及びアジアTOP3をご覧いただきたい。

1位 イングランド(プレミアリーグ)    約4億1600万円 (2,273,277£)
2位 ドイツ   (ブンデスリーガ)    約2億6600万円(1,45,6565£)
3位 イタリア  (セリエA)        約2億4000万円(1,313,681£)
4位 スペイン  (リーガ・エスパニョーラ)  約2億2200万円(1,213,024£)
5位 フランス  (リーグ・アン)       約1億8100万円  (987,933£)

15位 中国    (中国超級)          約3840万円   (209,903£)
24位 日本    (Jリーグ・ディビジョン1)約2300万円   (127,076£)
29位 オーストラリア (Aリーグ)        約1200万円    (65,335£)

※1£(ポンド)=¥183 換算

 

やはり、世界TOP5は『欧州5大リーグ』で占めており、主な収入源の1つに高騰する放映権収入が挙げられる。尚、5位以下(ヨーロッパを除く)に目を向けると7位のブラジルが最も年俸額が高く、選手平均年俸額は約1億円と発表されている。


1£(ポンド) = ¥183換算 参照元:英紙『デイリーメール』平均選手年俸額

 

選手平均年俸額が高い国は代表チームも強い?


W杯過去20大会の成績を照らし合わせると、選手平均年俸額と代表チームのW杯における成績との関連性が見えてくる。
金額が約4,000万円以上の国(14位 アルゼンチンまで)から過去20大会中、18大会で優勝国が誕生しているのだ。該当しないのは第1回大会と第4回大会で優勝したウルグアイのみである。1954年、第5回スイス大会(現行の予選リーグ、決勝トーナメント方式)以降の優勝国は100%の確率で平均年俸額が約4,000万円以上の国から誕生している。
更に準優勝国に目を向けて成績を分析しても、その確率は約80%とやはり高確率で該当する。1つの見解として”リーグ平均年俸額が高い国は、W杯上位進出の可能性が高い傾向にある”と言えるだろう。

 

アジアの国がW杯で優勝する日は来るのだろうか−−


近年、アジア各国の代表チームレベルは飛躍的に向上していると言われているが、2002年日韓大会で韓国がベスト4に進出した以来、目立った活躍はないに等しい。
一方で選手平均年俸額を基にすると、中国リーグはW杯優勝国ライン一歩手前の約3840万円(15位)まで達している。今回のアジア最終予選では厳しい戦いを強いられており、本大会出場の見込みは極めて低い状況にあるが、今後も潤沢な資金を基に国の威信をかけた施策、育成、強化体制が整うと、数字上はアジア初W杯優勝国の最右翼である。オリンピック種目の体操や卓球競技の様に国家プロジェクトとなりつつある中国サッカーが、世界のフットボール界を名実共に席巻する日が来ても不思議ではないだろう。

 

日本がW杯で優勝する為には−−


現在、Jリーグの選手平均年俸額は約2300万円(24位 J1に限る)と発表されている。W杯優勝国のラインまで約1700万円の開きがある。今シーズンからパフォーム社(DAZN)と結んだ放映権料の大型契約(10年2100億円)により、前年比で約160億円の放映権収入が増加したものの、Jリーグ全体で選手平均年俸額を4,000万円以上にする為には入場料収入、広告料収入、グッズ販売収入、移籍金収入、各種賞金、いずれも拡大していかなくては到達できない数字だろう。
“Jリーグ選手平均年俸額4,000万円=W杯優勝”は1つの角度から切り取った数字指標でしかないが、世界各国に目を向けると日本よりフットボールをビジネスとして捉えている国が多く見受けられる。
Jリーグが誕生して今シーズンで25年目を迎えた。その間にクラブがプロ化し、選手がプロとなり、そして監督や指導者にライセンスが付与されプロとなった。今後は競技面だけではなく、経営面をリードするプロフェッショナルな人材輩出が望まれる。競技面と経営面との両輪が回るようになる頃、日本がW杯で優勝トロフィーを掲げる日が来るのではないだろうか。

 


2018年11月7日(水曜日)


11月.07.2018(水曜日)