これだけは知っておきたい!!サッカー国際移籍事情とその方法

 

『プロサッカー選手』という職業において他国でプレーするという事は魅力的な選択肢の一つだ。

 

昨今では多くの日本人選手が他国リーグへの移籍を果たし、活躍する姿は一日本人として誇らしい限りだ。

そこで、本日は、特に日本人が他国に移籍するために気を付けなければならない手続きについて詳しく紹介する。

代理人と契約している、いないに関わらず、すでにプロ選手であるあらずに関わらず、選手の皆さんには是非知識として身に付けていただきたい内容です。今回は、移籍違約金が発生するケースやレンタル移籍のケースについては、また次回にするとして今回はそれを省いて紹介していきたい。

ぜひ、じっくりご覧頂いて、今後のサッカーキャリアの為の参考にしていただきたい。

 

他国リーグ移籍の基本手続きとは?


今やヨーロッパに限らず、その他の地域に移籍する日本人選手が数多くいる。

そのため、代理人達も各国クラブの状況把握するのに当然奔走しなくてはならない。

それでは、ここでは、どのように手続きが進められるのか?

結論からお話すると、国内クラブから他国クラブで実際にプレーする為の登録手続きは、現在FIFAに定められたTMS(Transfer Matching System)よりクラブ毎に与えられたアカウント内で管理されている。

そのシステムを利用して選手登録するために必要な書類は下記のように基本4種類である。

  1. ビザおよび労働許可証
  2. 契約満了通知書またはリリースレター
  3. TPO証明書
  4. 選手契約書

 

他国リーグ移籍の経験がない選手にとって、中には聞きなれないものもあるかもしれないですが、この後ひとつひとつ説明していきたいと思う。

なぜなら、他国リーグ移籍では、実際に試合でプレーをする前までの手続きがより重要だからだ。

 

1.ビザおよび労働許可証

「国外移籍」と「国内移籍」の最大の違いは、当たり前だが国境を越えて他国で働くという事。その為にはまず、日本人が他国で就労するためのビザを取得しなくてはいけない。受け入れる国によってビザを申請および取得するための手続きは違い、またその人種によって提出する書類や受理されるまでの期間さえ違う国もある。自分がプレーしてみたい国の就労ビザおよび労働許可証取得するための条件を先ずは抑えておく必要がある。

参考サイト: 駐日外国公館リスト:外務省HPより

 

2.契約満了通知書または契約解除書

移籍するためには、前所属のチームとの契約期間が満了している又はクラブと選手間で契約期間中ではあるが、相互合意のもとに契約解消されていることを証明する書類が必要です。日本のJリーグでは 1月1日から1月31日の間に契約期間が満了する契約を締結している場合:リーグ戦が 終了した日の翌日から5日後までと日本サッカー協会が定めている為、選手は必ずと言って良いほどその書類を手にすることができるが、他国クラブではその定めがない国が多いので、チームを離れる前に選手側からリクエストして書類を必ず受け取ることが望ましい。

 

3.TPO(Third Party Ownership)証明書

これは他国リーグに移籍しない限り、先ず目にしない書類かと思います。

この書類が持つ意味は、選手本人の肖像権その他の権利に関してクラブと選手以外の第3者機関が権利を保有していないかを証明するための書類です。近年、選手がクラブからクラブへ移籍する際に発生する移籍違約金の一部を報酬として受け取る為に、選手肖像権の一部に投資する会社などが現れ、それにより移籍が成立した後にその移籍違約金をめぐり訴訟問題になるケースが発生しているためです。最近の具体的な例でいえば、ブラジル代表のネイマール選手がブラジル国内クラブからスペインの名門・FCバルセロナに移籍した際の移籍違約金を巡っての訴訟問題は記憶に新しいのではないでしょうか。

参考サイト : https://www.soccer-king.jp/news/world/esp/20151028/364275.html(サッカーキング様より)

参考資料 : TPO証明書(Third Party Ownership declaration)

 

4.選手契約書

こちらは文字の通り、新たなクラブとの間に結ばれる契約書である。

しかしながらこの書類を4番目に持ってきたのは、他国でサッカーがしたいという強い希望だけでその後オファーを受けて、安易に契約書へサインするのは避けていただきたい為だ。日本サッカー界においてプロ契約する際に用いられる契約書は日本サッカー協会が指定した契約書を使用しなければならないという明確なルールがあるが、他国ではそのルールさえなく、各クラブが独自に作成した後に用いている契約書類が提示されることも少なくない。その際に、何十ページにも渡る他言語の契約文書を全て理解した上でサインするというのは骨の折れる作業だ。

参考資料 : JFA選手契約書(プロA契約書)

 

まとめ


今回の内容はあくまでも『他国リーグに移籍する際、国内クラブと契約満了する』を前提におき、書類に関することに限定してご説明しました。しかし、そもそも他国リーグのクラブからのオファーはどのようにして受けるのかは選手仲介人に依頼、または自分自身でその国に足を運ぶ等の様々な手段がある。その他家族がいる選手ならば、自分のパートナーや子供の移籍した先の国での住環境にまで目を向けなければならない。この記事を読んだことを機会にあなたのこれからのサッカーキャリアについて改めて考えてみてはいかがでしょうか。

 


2018年11月9日(金曜日)


11月.09.2018(金曜日)